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エルゴジェニックエイドとは? どんな種類があるの?

エルゴジェニックエイドの種類と有効性

トレーニングをするなら、身体を鍛えるなら効率的に効果を得たいと思うのは当然です。エルゴジェニックエイド (Ergogenic Aid)は、トレーニングや運動競技で成果アップを助ける方法論のことです。エルゴジェニックエイドを利用することで、競技力の向上(瞬発力や持久力)や筋肥大や筋力アップなどを効果的に行うことができます。

ここではエルゴジェニックエイドのうちサプリメントに焦点を絞って紹介します

エルゴジェニックエイドとは?

エルゴジェニックエイドとは「利用することによって運動やスポーツの成果向上を助けるもの」という意味があります。エルゴジェニック (Ergogenic)は心身の機能を高めるというような意味があるようです。

つまりエルゴジェニックエイドは、エルゴジェニックをエイド(助ける)ものという意味ですね。
エルゴジェニックエイドを利用すれば、一回一回のトレーニングの効果が普段よりアップします。

エルゴジェニックエイドの種類

エルゴジェニックエイドは成果向上を助けるものであれば何でも当てはまるためたくさんの種類があります。例えば、靴などのスポーツ用品、メンタル強化、マッサージ、サプリメントなどがあります。中でもエルゴジェニックエイドというとたいていは「サプリメント」を指します。

エルゴジェニックエイド

エルゴジェニックエイドとして利用されているサプリメントはたくさんあります。
エルゴジェニックエイドとしてサプリメントを利用する場合は以下のことに注意しましょう。

サプリメントは医薬品ではありませんが、特に海外輸入品においては日本では認可されていない強い作用を及ばす成分(アナボリックステロイド、エフェドリン)が配合されていたり、量が多かったりする場合があります。
より大きな効果を得るために推奨使用量を超えて摂取する場合によっては命に危険を及ぼす場合があります(カフェインなど)
エルゴジェニックエイドとして使用されている成分はエビデンスが取れておらず、本当に有効なものかどうかわからないものが多い。さらに副作用も同様に十分に調べられていない場合がある。

エルゴジェニックエイドとして利用される成分

最もよく利用されているものは「クレアチン」だと思います。その他の成分についてまとめます。

アミノ酸系
クレアチン、アルギニン、カルニチン、BCAA、シトルリン、βアラニン、HMB(βヒドロキシβメチルブチレート)、BCAAs (バリン、ロイシン、イソロイシンBranched chain amino acid:分岐アミノ酸)、グルタミン、トリプトファン、アスパラギン酸,GHB(γ-ヒドロキシ酪酸)

抗酸化物質・ビタミン系
ビタミンE,ビタミンC、コエンザイムQ10、ビタミンD

ミネラル系
、亜鉛、カルシウム、セレン、クロム、重曹(炭酸水素ナトリウム)

天然物系
ビートジュース、朝鮮人参、鹿茸、サワーチェリー、ハマビシ、ウコン、魚油(DHA,EPA)

ホルモン類
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)、HGH(ヒト成長ホルモン)

その他の成分
カフェイン、グリセリン、ベタイン類、リボース、グルコサミン、酸素水、イノシン、ピルビン酸

上記の成分の中には効果が認められていないものも含まれています

上のオレンジ文字AIS(オーストラリア国立スポーツ研究所)が発表しているガイドラインで特定の条件下では効果が認められるとされている成分を示しています。

こめやん

重曹って本当に効果あるのかな?

健康を害するリスクが高いもの

特に効果の有無に関わらず健康を害するリスクが高いものは以下の化合物です。
覚醒剤(メタンフェタミン、アンフェタミン等)、エフェドリン(アドレナリン)、ストリキニーネ、シブトラミン、メチルヘキサンアミン、アンドロステンジオン、テストステロン、デヒドロエピアンドロステロン

海外輸入品は安くて用量も多いですが、成分名で売っていない商品、例えば「クレアチン」ではなく、「ギガマッスルマックスEX」などはステロイドやエフェドリンなど薬品が配合されている場合があるので注意しましょう。

エビデンスの有無はさておき、サプリメントを利用する場合は、用法用量を守って服用すれば健康を害するリスクを低減できます。複数のサプリメントを服用している場合は重複摂取に気をつけましょう。

こめやん

エビデンスの有無を今後紹介していきます

・参考文献

Peter Peeling, et al, IJSNEM., 28, 2,(2018)

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